ウェブ「戦略」担当者とは?

1つは企業の戦略をウェブが体現すること。戦略という言葉自体が難しいのですが、簡単に言えば「強みを生かして戦うこと」です。企業や団体が目的を持ち、その目的を達成するために方向性を決めること。その決めた方向性を「戦略」と言います。

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2015.05.08
ホームページをリニューアルしました。
2014.08.07
東京・市ヶ谷、インプレスセミナールームにて小川卓さんをお迎えして当社団創立記念セミナー&懇親パーティーを開催いたしました。
2014.08.03
ホームページを少し拡張しました。
2014.05.16
一般社団法人日本ウェブ戦略担当者協議会を設立しました。

ウェブ戦略という言葉は2つの働きをしています

1つは企業の戦略をウェブが体現すること。戦略という言葉自体が難しいのですが、簡単に言えば「強みを生かして戦うこと」です。企業や団体が目的を持ち、その目的を達成するために方向性を決めること。その決めた方向性を「戦略」と言います。この戦略を実現するためには企業や団体が持つ資源を再配分しなければなりません。

企業戦略を体現したウェブとは、その一環として再配分された資源となっているウェブです。他の資源、店舗や営業マンも含まれる他のすべての資源とかかわり、利用しあって、全体として目的の達成に役立ちます。

ウェブも含め、それぞれの資源はさまざまな武器を持ちます。この武器がうまく組み合わさると戦略はぐっと動き出し、実効性を持ちます。この武器のことを「戦術」と呼びます。戦術は武器ですから、常に整備して磨いておかなければなりませんが、武器ばかり見ていたのでは、どう組み合わせて使えば良いか、分からなくなります。この組み合わせ方を高いところから全体的に見ているのが「戦略」です。

もう1つのウェブ戦略の働きはウェブそのものが戦略を持つことです。ウェブにはウェブとして進むべき道があります。ウェブの役割をしっかり分かった人がウェブの方向性を決めます。別の資源、たとえば営業部は営業部として進む道があり、それはウェブと引っ張り合いをしています。この引っ張り合いが足を引っ張るのではなく、互いを膨らませる方向に働けば、企業はうまくいくのです。

抽象的ですね。少し身近な例でお話しましょう。ホームページとソーシャルメディアも協力しあうべき資源です。それぞれががんばっていますが、足を引っ張り合っていることも少なくありません。Facebookががんばりすぎて、そちらでファンがついているものの、そのファンがFacebookの中だけで楽しんでいるので、ホームページに行くべき人を減らしていることも少なくありません。

ホームページはどう進むべきでしょう。ソーシャルメディアはどう働くべきでしょう。資源同士がうまく利用しあうことで目的が達成させる状態を作らなければなりません。そのためには高いところから見る目が必要ですね。

戦略を語っているはずなのに戦術の話ばかり

ウェブを手助けする専門家・専門会社は多数ありますが、具体的なお仕事というのは戦術側にありますから、なかなか戦略の話ができません。すぐに自分が得意とする戦術に落とし込まなければその専門家にとって売上にならないのですから無理もありません。

ウェブ戦略と言っているものが、実際にはいくつかの戦術の組み合わせだった、ということがあまりにも多くなっています。SEOとリスティング広告を組み合わせて…。ソーシャルメディアをもっと活用して…。成果が出るスマートフォンサイトとは…。これらは戦術のお話です。とても大切なお話ですが、それを先に出してもうまくいくはずがありません。

SEOとリスティング広告や時にはソーシャルメディアも、集客に効果的な戦術です。でも、誰を何人集めたいかも決めていないで誰彼なしに人を集めてどうするのでしょう。訪問者数が10万人になっても100万人になっても「新規顧客」が来ていなかったら何の意味もないかもしれません。

少なくとも、製品の良いところも十分書いていないようなホームページに、広告でたくさん人を集めることはかえって損をしているだけです。戦術のことばかり見ていて、その組み合わせ方や使う順番を間違っているので損をするのです。せっかく来た人に「なんだ、たいした製品じゃないな」「よく分からないぞ」と思われては困ります。戦略とは「強みを生かして戦うこと」でした。それができるように順序良く考えましょう。

最新のSEOが必要で急いでいる担当者のかたも、その武器がちゃんと働くように、少しだけお待ちください。

ウェブ「戦略」担当者は何を担当するのでしょう?

ウェブが企業戦略を実現するのに不可欠なパーツであるためには、担当者は自分の会社の戦略を理解しなければなりません。企業戦略を理解するにはまず、「強み」を理解することです。それを生かさなければそもそも企業も製品も生き残っていけないのですから、その理解そのものが担当すべきものの1番となります。

映画は監督のものだと言われますが、プロデューサーも映画を理解しています。予算を渋るだけが仕事ではなく、監督に向かって「ここでこの撮影をしなければこの映画はだめだ!」と言ってもっと予算を使わせることもあるのです。

ウェブ戦略担当者はそんなプロデューサーとなって、高いところから会社を見て強みを理解し、それを引き出し、ホームページに反映することで全体を引っ張っていくのです。

同時に、ウェブ戦略担当者は、ウェブ自体が持つべき「強み」を考えています。目的を持ち、予算をベースに資源を再配分するという考え方はウェブそのものにもあてはまります。同じ100万円の予算がある、ホームページを作る、という時、まんべんなく浅い内容のものを作るのか、そこに強みという考え方を持つのか。作るものが大きく変わってくるでしょう。

ウェブは何だか難しいものです。プログラム的だったり、英語的だったり、良く分かりません。だから分かりやすい戦術の話にみんな行ってしまうのだと思います。

でも難しい「ウェブ戦略」を難しいままにしておいたのでは担当者は仕事になりません。会社は儲からないし、担当者は評価が上がりません。それではウェブは単なるコストセンターです。やめてしまうのが一番利益を増やす方法だ、という笑えない話になります。

少しずつでもこれを分かるようにしていかなければいけません。といっても戦略論の勉強のことではありません。自社のホームページをもう少し理解するところから始めましょう。「戦略」とは行動ですが、行動の前の準備が今あまりにも足りません。ご自身のホームページが全部で何ページあるか把握できていますか? どのページにどんなことが書いてあるかは? どこにどんな欠陥があるかも、どこに良いところがあるかも把握できていないかもしれません。その状態で、リニューアルをする、SEOをする、ソーシャルメディアをがんばる。これはすべてもったいないことになってしまいます。強みも弱みも何も分かっていないのに、武器ばかり増えているのですから。

もう一度、ウェブ「戦略」担当者は何を担当するのでしょう?

ウェブ戦略担当者は、次の6つのことを担当します。

1・ホームページを理解・管理し、行動のための準備をします。
2・他の資源を活かすべく、社内外のコミュニケーションを行い、強みを引き出します。
3・顧客を理解して、どうすれば顧客に喜ばれるか、考えます。
4・今のホームページ、他の資源、顧客を組み合わせて目的達成の筋書きを決めます。
5・それに役立つ戦術を知り、使う道具と順番、組み合わせを決めます。
6・これを社内にフィードバックし、企業戦略をリードしていきます。

これがウェブ担当者がウェブ戦略担当者に変わる順番です。6でフィードバックしましたから、これは全体で1つのループになっていると考えることができます。

5番目にやっと戦術です。リスティング広告を早く拡大したい担当者の方は、少しずつでも他の5つの項目を考えていきましょう。

もちろん企業活動は長く続くものです。1~4を完成しなければ5に進めないというものではありません。5もやりつつ、他の項目をほったらかしにしないことです。

企業からすれば担当者が変わっても、この6つの仕事が停滞することなく、どんどん良いループになっていかなければなりません。ここにも、学ぶべきノウハウがあります。

日本ウェブ戦略担当者協議会は、会員企業と一緒に、この6つのことをもう少し実践できるものにしていく団体です。

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